疲れた人が行くべき京都の寺院と庭園
Overview
とかく喧しい昨今、現代人は日々高度のストレスにさらされ、所謂いっぱいいっぱいになることが多々あります。このような場合、環境を少しでも変えると事態が急転するのはよく経験するところです。
そこで、本投稿では、煩雑な日常を忘れるべく、馳せ参ずべき寺院と庭園、三か所を厳選してお届けします。寺院・庭園事態がもたらす効果はもとより、二次的にアクセスの利便性も考慮して選考しました。東京から新幹線で朝一で向かうといった、緊急性並びに必要性が著しく高い場合にも対応すべく、全て電車・地下鉄で行ける場所に絞ってあります。
今後追記するか、若しくは投稿を改めるかは未定ですが、同様の趣旨で寺社仏閣などをご紹介できればと考えています。
お時間が許すのであれば、以下の中から、若しくはそれ以外でも構いませんが、気に入った場所を見つけ、四季折々に訪れる場所を見つけていただければ更なる効果を期待できるでしょう。
蓮華寺
Overview
蓮華寺は上高野にある天台宗のお寺で、もともとは現在の京都駅の近くにあった時宗のお寺です。多分に漏れず、応仁の乱で衰退してしまいましたが、江戸時代に加賀藩の家老、今枝近義が現在の場所に移し、天台宗の寺院としました。山門を入って左手に、市電の工事の時に発掘された石仏が並んでいます。
おすすめなところ
まず、週末でも参拝者がほとんどいません。一人になるにはうってつけの場所です。先ほど申し上げましたように、池の水は道路を挟んで向かい側の高野川から引いています。そのため、常にきれいな水をたたえています。後ほどご紹介するリンクに詳細は譲りますが、、庭園は宇宙全体やら極楽浄土やらを表しています。
この庭園は所謂額縁庭園になっております。梁や柱をフレームに見立て色々な角度から眺めてみると楽しいでしょう。水の流れる音や風の音を聞きながら庭園と対峙していると、煩雑な日常から解放される感を覚えます。
これが一番の魅力ですよ~
詳細は以下のリンクを御参照ください。
おすすめの時期
紅葉の時期を除けば、参拝される方はまれです。静かに過ごしたいなら紅葉の時期は避けた方が無難です。一番のおすすめは初夏です。涼しさの中、青紅葉をご覧になるとよろしいでしょう。
その後の予定
蓮華寺の最寄りのバス停、上橋から京都バスに乗って大原方面に向かうことができます。おすすめは宝泉院です。また、瑠璃光院へ歩いていくことができます。
蓮華寺基本情報
- 正式名称 帰命山蓮華寺(きみょうざんれんげじ)
- De facto 名称 洛北蓮華寺
- 住所 〒606-0065 京都府京都市左京区上高野八幡町1
- 電話 075-781-3494
- ウェブサイト なし
- 参拝時間 9:00~17:00
- 拝観料 400円 中学生以下は無料
蓮華寺へのアクセス
叡電三宅八幡駅から徒歩5分。京都バス上橋バス停から徒歩一分。瑠璃光院から徒歩15分。
光明院
Overview
光明院は東福寺の境外塔頭で、東福寺のすぐ近くにあります。
以前は知る人ぞ知るといった風情の場所でしたが、最近では紅葉ツアーの一環に組み込まれていたりするようです。しかし乍ら、平生はやはり参拝する方はまばらです。
尚、静謐の中で過ごしたい方のみ入山してください。私も僭越乍、皆様を信じております。
もちろんオレも信じてるぜ。
おすすめなところ
これが波心庭です。やみくもに石が刺さっているように見えますが、ちゃんと意味があります。詳細は後ほどご紹介しますリンク先の記事にゆずりますが、仏像の代わり石が配されています。(すべての石ではありません。)
光明院英語版ではこの庭を”Zen garden avant-garde” と評しておりますが、本当です。この波心庭というのは京都でもっともalive な庭の一つですね。
なんかヘビ文字がでてきたけどどうなってんだ?
へろへろな状態で書いてるから説明に窮してんだべ。
疲れすぎでもうわけわからんでしかし
重森三玲という作庭家による庭です。当該作庭家による庭は力強い印象を覚えるものが多々あります。波心庭の場合、石が屹立する庭を眺めているとユニバースのど真ん中にいるような錯覚に陥ります。己が存在やら悩みやらは些末なものに感じられるでしょう。
で、それがすんだら己が存在を肯すればいいべ。
詳細は以下のリンクをご参照ください。
おすすめの時期
秋はこみますので、静かに過ごしたい方は避けたほうが無難でしょう。それ以外はいつでもおすすめです。春は桜につつじとさつき、夏は青紅葉と蚊の総攻撃、秋は紅葉、冬は雪とお好きな時に行かれればよいでしょう。一番のおすすめは春です。5月にはつつじとさつきを同時に見ることができます。
その後の予定
すぐ近くに東福寺があります。東福寺も紅葉の時期以外は閑散としていて風情のあるところです。また、その他の塔頭寺院に足を延ばされるのもよいでしょう。おすすめはぶんだ院です。(変換できませんでした。)一番のおすすめは、泉涌寺内にある雲龍院です。
光明院基本情報
- 名称:光明院
- 住所:〒605-0981 京都府京都市東山区本町15−809
- 電話:075-561-7317
- FAX:075-561-7328
- 公式ホームページ なし
- 拝観時間 明確には定まっていないようです
- 拝観料 志納金(ただし、昨年の紅葉期間中は300円でした。)
- 所要時間 15分~
光明院へのアクセス
JR/京阪東福寺駅から徒歩約15分。
天授庵
Overview
天授庵は南禅寺開山無関普門禅師を奉祀する開山塔です。境内には小堀遠州作とも伝えられる枯山水庭園と池泉式回遊庭園があります。こちらも紅葉の時期は混みますが平生は訪れる人は少ない場所です。
おすすめなところ
最初の庭園は枯山水庭園です。北側を向いているので、美しい苔が堪能できます。ここで庭を眺めているとすべてを忘れることができます。
次に一つ目の池にかかる八橋を渡って、回遊式庭園に向かいます。ここは青紅葉ランキングでもご紹介していますが、紅葉が天蓋のごとく池を覆っています。これが水鏡にはっきりと移ります。
その先の二つ目の池です。スイレンの葉が湖面を埋め尽くします。実際に行かれればお分かりになるかと思いますが、浮世離れした特殊な場所といった印象です。ここで何時間か過ごし(何時間でもいられます。)た後、南禅寺の境内を歩くころには、最早以前の自分には戻れないことに気づくでしょう。
新しい自分に生まれ変わるどすえ
詳細は以下のリンクを御参照ください。
おすすめな時期
一番のおすすめは新緑の時期(4終わり~6月くらいまで)です。市内随一の青紅葉とともに時間を過ごせます。紅葉の花も楽しめます。
その後の予定
天授庵は南禅寺の境内の中にあります。南禅寺がすぐ近くにあるわけですが、南禅寺も紅葉と桜の時期を除けば空いています。南禅寺では小さな滝を前にしてお茶をいただけます。これはおすすめですので、是非お試しになってみてください。また、付近には紅葉で有名な永観堂があります。ここも紅葉の時期以外は空いています。
天授庵基本情報
- 名称 瑞龍山天授庵
- 住所 〒606-8435京都市左京区南禅寺福地町
- 電話 075-771-0744
- ウェブサイト なし
- 拝観時間 8:40~17:00
- 拝観料 大人・大学生 400円 高校生 300円 小・中学生 200円
- 所要時間 30分~
天授庵へのアクセス
京都市営地下鉄東西線蹴上駅から徒歩約10分。