この記事の構成
- 1ページ目 2024年最新情報
- 2ページ目 夏越の祓、くじ取り式など
- 3ページ目 長刀鉾稚児舞披露、神用水清祓式、鉾立など
- 4ページ目 お迎え提灯、神輿洗、お稚児さん社参など
- 5ページ目 前祭宵山
- 6ページ目 弓矢町武具飾、石見神楽など
- 7ページ目 前祭巡行、神幸祭、神輿渡御など
- 8ページ目 後祭宵山1
- 9ページ目 後祭宵山2
- 10ページ目 あばれ観音、還幸祭、疫神社夏越祭など
- 11ページ目 コロナ禍の様子(2022年、2021年、2020年)
このページのもくじはこの下にあります。
前祭 山鉾巡行 7月17日 9:00くらい~ 各山鉾町から順次スタート
全部で23基の山鉾が巡行します。山鉾は、依代として悪霊を寄せ集めるために、巡行し、お囃子で御霊を鎮めます。山鉾は各山鉾町に帰えると、すぐさま解体され、御霊は退散させられます。
山鉾巡行では交差点で山鉾が方向転換する「辻回し」が人気です。鉾や曳山(前祭では岩戸山のみ)は車輪の下に、ささら(割った竹のこと)を置き、その上を滑らせて方向を変えます。舁山は神輿のように人が担いでいますので、方向転換は鉾のように大掛かりではありませんが、その代わりに何回転もして見せ場を作ります。宵山についで人でが多い日です。
神幸祭 7月17日 16:00くらい~ 八坂神社から順次スタート
八坂神社を出発した三基の神輿は氏子地区をそれぞれ別々のルートで回りながら、四条寺町の御旅所に向かいます。この時、中御座を先導するのが先述の久世駒形稚児です。(元来は東御座を先導していました。)
この久世駒形稚児は南区にある綾戸國中神社というところからやってきます。この神社の御祭神は素盞嗚尊の荒御魂です。荒御魂(あらみたま)とは神様の荒々しい側面を表し、新たな生誕を導く力を内包します。他方、八坂神社に祀られるのは素盞嗚尊の和魂(にぎみたま)です。和魂とは神様の柔和な側面を表します。この二つが一体となり、洛中に向かいます。久世駒形稚児が八坂神社に到着しない限り、中御座以下の神輿を動かすことはできません。
写真をご覧いただければお分かりかと思いますが、久世駒形稚児は胸に幣束で包まれた、馬の頭を下げています。これは綾戸國中神社の御神体です。この御神体を身につけていることで、久世駒形稚児は素盞嗚尊の荒御魂、すなわち神そのものと見做されます。故に何人も下馬・下車を要求される神社の境内に乗馬したまま入ってきます。
久世駒形稚児は二人いますが、年少者が神幸祭、年長者が還幸祭に奉仕します。
神輿渡御 7月17日
祇園祭で最も重要な行事です。三基の神輿はそれぞれ、別のルートで八坂神社の氏子地区を回りながら、四条寺町の御旅所に向かいます。到着後は、三基の神輿に乗られた御霊は御旅所へと移され、そのまま24日まで市中にとどまります。ビデオは八坂神社を出発する西御座です。
神幸祭(と還幸祭)に際し、神宝奉持列が神輿に先立ちすすんでいきます。上の写真をご覧いただきますと、橙色の細長い板のようなものをご確認いただけると思います。これは勅板(勅裁御板)といい、毎年大政所御旅所(後ほどご紹介しますが、現在の御旅所の前身のような場所)に神輿を渡御せよとの円融天皇の勅令が書かれた板です。
かつては御旅所は二か所あり、現在の中御座、西御座は大政所御旅所、東御座は少将井御旅所に留まった後、又旅社でお供えをした後、三条経由で祇園社にもどりました。ここは三基の神輿が会するので一番のみどころでした。
無言詣り 7月17日~24日
御旅所に八坂神社の御祭神が鎮座するあいだ、一言も発せずに夜ごとお詣りすると願いが叶うと言われています。24日は一晩で七回お参りします。
鉾山建て 7月18日
神輿渡御の翌日から、後祭の鉾山立が始まります。2023年の日程は以下の通りです。
後祭 | |
18日~20日 | 南観音山 |
四条大船鉾 | |
鷹山 | |
18日 | 黒主山 |
19日~20日 | 北観音山 |
19日 | 鯉山 |
浄妙山 | |
20日 | 役行者山 |
鈴鹿山 | |
八幡山 | |
21日 | 橋弁慶山 |
松取式 松建て 7月19日 それぞれ13:00、15:00前後
北・南観音山の真松(屋根の上に立てる松のこと)を二本の松から選びます。
鷹山に限らず、観音山も人力で建てんのよ。
曳初め 7月20日
南観音山、北観音山、鷹山(関係者のみ)で曳初めが始まります。いずれも15:00から
花傘巡行宣状授与式 7月20日
翌日の花傘巡行の宣状が授与されます。
橋弁慶山舁初め 7月21日
橋弁慶山の舁初めが行われます。