この記事の構成
- 1ページ目 概説、歴史、御本尊と御利益、御本殿、清水の舞台
- 2ページ目 馬駐(うまとどめ)、狛犬、仁王門、西門(さいもん)
- 3ページ目 虎の石灯篭、鐘楼、随求堂、景清爪形観音
- 4ページ目 三重塔、経堂、田村堂、轟門
- 5ページ目 朝倉堂、仏足石、鉄下駄と錫杖、弁慶の爪痕
- 6ページ目 地主神社、釈迦堂、阿弥陀堂、奥の院、子安の塔
- 7ページ目 四季の行事とアクセス
このページのもくじはこの下にあります。
三重塔 (重要文化財)
寛永の大火後の1632年、徳川家光公の寄進によりに再建されました。国内最大級の三重塔です。
再建前は薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩と奉祀していましたが、再建後は真言密教の御本尊たる大日如来像が奉祀されています。(夜間特別拝観など特別の折、まれに御開帳されています。)
三重塔や五重塔には屋根の上の相輪を支えるための心柱という柱があります。東寺の五重塔はこの心柱が基壇まで来ていますが、清水寺の三重塔では一回の屋根の上までしか来ていません。
塔の構造は以下のリンクを参照してくれ
清水寺七不思議 5
三重塔の屋根の三方には鬼瓦がありますが、一方にだけ、鬼瓦ではなく、「龍瓦」があります。龍は水神様なので、火災からお寺を守っています。
経堂・田村堂(いずれも重要文化財)
経堂
三重塔の隣にあります。一切経を保管するためのもので、寛永の大火の後、新たに創建されました。釈迦三尊像(釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩)を奉祀しています。普段は非公開ですが、展覧会などの際に会場として使用される折には参拝することができます。
田村堂
経堂の隣にあり、坂上田村麻呂夫妻、行叡居士、延鎮上人など創建に関係する人が奉祀されています。
轟門(重要文化財)
清水寺七不思議 6
清水寺の入口となります。仏教が獅子吼となって轟くようにとの意味が込められています。扁額には「普門閣」とありますが、観音閣の意味で観音様が衆生を救済すべく門戸を開いているという意味です。向かって左に持国天像、右に広目天像を奉祀します。
体がくねってしてるんじゃなくて屹立してて結構珍しいよ。
この手前で拝観券を入手し、この門のところで係の人に見せます。門の前は橋のようになっています。現在ではこの下に水はながれていませんが、以前は轟川という小川が流れていたとも言われます。正確なことはわかりませんが、昔の絵で見ると、水が流れているように見えます。御本堂に入る前に六根清浄(迷いから逃れ眼・耳・鼻・舌・身・意が清浄なさま)を自覚せしめるためともいわれ、清水寺七不思議の一つに挙げられています。
ここで身を清めます。龍の口から水が出ています。この手水鉢は別名フクロウの手水鉢とも呼ばれています。なぜかと申しますと、手水鉢の下の部分にフクロウがいるからです。
これが下の部分ですが、→のところに観音菩薩、その両脇(四隅)に仏法を守るがフクロウがいます。
この水は歯痛に効くとの言い伝えがあるそうです。