この記事の構成
- 1ページ目 2025年の最新、社務所スケジュール、ご利益、混雑回避方法、屋台の有無など
- このページ おけら火/おけら詣り/おけら祭、参拝方法、各種ご利益
- 3ページ目 お守りなどの授与品、八坂神社と大連寺、大晦日の交通情報、2023年までの様子、アクセス、八坂神社基本情報
このページのもくじはこの下にあります。
八坂神社の初詣とをけら/おけら火と白朮祭(おけらさい)
をけら/おけら火
2021年のをけら火点火時間は午後7時半頃を予定とのこと。12月30日境内の掲示で確認済です。おけら灯籠は例年と同様に、神楽殿前(青い宇宙人)、十社前(オレンジの宇宙人)、並びに大神宮横(赤い宇宙人)です。昨年は翌元旦午前5時頃まで点火されていましたが、本年は不明です。
をけら/おけら火と八坂神社の初詣は混同されがちですが、をけら火は大晦日に授与されます。写真のをけら灯篭から吉兆縄に火を移し、その縄を火が消えないようにくるくるまわして家に持って帰り、お雑煮などの火種にします。縄は火伏のお守りとして台所に供えます。このをけら火は大晦日の11時頃にはもうありません。希望される方は早めに起こしになるほうがよろしいでしょう。吉兆縄は境内で入手できます。
をけら火がほしいなら大晦日の9時くらいまでには八坂神社に到着していたほうがいいよ。
白朮祭
他方、白朮祭は元日の午前5時から行われます。神職の方などが、本殿内にある白朮火から点火した鉋屑を拝殿前に落とし、邪気を払う神事です。本殿内の白朮火は12月28に行われる鑽火式(さんかしき)と呼ばれる神事で鑽(き)りだされ、一年間本殿内の灯篭で保管されるものです。祇園祭で参道を清める松明もこの火で点火されます。詳細は以下のリンクをご参照ください。
白朮祭の火をいただきたいなら、必ず大晦日に縄を入手しておけよ。令和3年は1月1日午前5時現在頒布されてたけどな。今年も同じだっつー保証はねえぜ。
八坂神社の参拝方法
手水
西楼門をくぐって左側にあります。右手で杓を持ち左手に水をかけます。次に左手に持ち替え、右手を清めます。再び右手に持ち替え、左手に水をため、口をすすぎます。水を口から出すときは、左てで覆います。最後に杓を傾けて、柄の部分に水をかけ、清めたののち、元にあった場所に戻します。
2023年12月現在、杓が使用できません。
二礼二拍手一礼
本来は手水で清めるものですが、大晦日から元旦にかけて、人が多いためままならないこともあります。こういうときは仕方がないので、こころの中で清めてください。
神社ですので、お賽銭奉納、美鈴を鳴らす、二礼二拍手一礼となります。なお、お賽銭を投げる人が多うございますが、投げるものではありません。そっといれてください。
お賽銭は入れていないけど、その他は一緒だからビデオで確認しといてね。
詳細は八坂神社恋愛編で詳細に解説していますので、リンクをご参照ください。
八坂神社初詣のご利益 御本殿
素戔嗚尊のご利益 中御座
先程、疫病に対するご利益について申し上げましたので、これについては簡潔に止め、他のご利益についてみていきましょう。
素戔嗚尊はヤマタノオロチを退治し、櫛稲田姫と結婚したことから、所願成就や恋愛成就のご利益があります。また、八坂神社が祇園社/祇園感神院というお寺だったころ、素戔嗚尊が牛頭天王と習合していたことから、厄除けのご利益もあります。
このご利益に与るべく、三が日は厄除け祈願のため、本殿に昇殿してお祓いを受けることができます。八坂神社は「祇園造」という特殊な構造をしています。(建物の中にもう一つ建物があるような感じになっています。)また、本殿の下には龍穴と呼ばれる穴があり、神泉苑とつながっているとの言い伝えがあります。(現在は漆喰で蓋がしてあります。)せっかく参拝するのですから、この機会に昇殿してみるとよいでしょう。もちろん、厄除けに限りません。
また、冒頭で申し上げました様に、牛頭天王、並びに薬師如来と習合していたため、疫病に対するご利益も胚胎します。
胚胎なんてもんじゃねーべ。がっつりあるに決まってんべが。
櫛稲田姫命のご利益 東御座
祇園社時代、櫛稲田姫は牛頭天王の后、頗梨采女(はりさいにょ)と習合していました。頗梨采女は歳徳神として信仰されていました。歳徳神とは陰陽道でその年の福を司る神様で、恵方巻きの恵方は歳徳神の位置する方角のことです。このことから、厄除けや開運のご利益があります。
- 素戔嗚尊=牛頭天王=天道神
- 櫛稲田姫命=頗梨采女(はりさいにょ/ばりさいにょ)=歳徳神
- 八柱の御子神=八王子/沙羯羅竜王=八将神
上の対応関係を参照してくれ。陰陽道との関係に於いて、御祭神には上記の紐帯があらせられんのよ。天道神は吉凶の全てを司る神様、歳徳神は吉方を司る神様、八将神は凶方を司る神様だ。で、毎年歳徳神がおられる方位が吉方なのよ。令和六年/2024年はオレらが今使ってるカレンダーの2月4日から東(の甲)の方向に移動なさるぜ。
上のビデオは後述する龍穴を介して八坂さんとつながっていると伝えられる神泉苑で大晦日に恵方社を翌年の恵方に向ける様子だよ。所願成就や家内安全のご利益があるよ。
先ほど申し上げました、素戔嗚尊との経緯から、縁結びや夫婦和合、開運などのご利益があります。
詳細は以下のリンクを参照してくれ
龍神さん
平安京は四神相応の地を選んで遷都されました。四神相応というのは陰陽五行に基づく地相の事で、以下の対応関係があります。
方角 | 聖獣 | 色 | 季節 | 地相 |
東 | 青龍 | 青 | 春 | 鴨川 |
西 | 白虎 | 白 | 秋 | 山陽・山陰道 |
南 | 朱雀 | 赤 | 夏 | 巨椋池 |
北 | 玄武 | 黒 | 冬 | 船岡山 |
平安京から見て八坂さんは東にありますので青龍と関係を擬制することができます。
だだよー、平安京遷都の時に聖獣と方位の関係はあったんだけど、地相との対応は後付けで、遷都の時にはなかったのよ。鴨川とかが初めて文献にでてくんのは、11世紀頃の『作庭記』っつー庭の作り方の指南書だ。
写真は八坂神社西楼門を入ってすぐの右側の狛犬ですが、青龍が彫られています。
ときに、八坂神社御本殿の下には龍穴があると伝えられています。内内陣は桁行三間梁行一間の広さですが、丁度真下に穴があり、漆喰で蓋がしてあります。
1964年に八坂さんの工事があったんだけどよー、そん時の記録で内内陣の下の写真があんだけど、その蓋ががっつり写ってんのよ。うそだと思うなら、府立図書館に行って『八坂神社本殿及び歴史的建造物調査報告書』っつー本を参照してみてくれ。桁行とか梁行は下の三十三間堂の記事を参照してくれ。
龍神さんには良縁や健康長寿とか病気平癒などのご利益があります。
八坂神社初詣のご利益 摂社・末社
大神宮社のご利益
内宮と外宮にわかれ、それぞれ天照大神と豊受大神が祀られています。厄除けや開運のご利益があります。
疫神社のご利益
冒頭でもうしあげましたとおり、疫神社にはこの蘇民将来が祀られています。厄除けや無病息災などのご利益がありますところ、コロナに対するご利益も内包します。
美御前社(うつくしごぜんしゃ)のご利益
宗像三女神(市杵島姫命、タギツヒメノミコト、タギリヒメノミコト)を祀ります。素戔嗚尊が天照大神との誓約(うらないのようなもの)で潔白の証明となったことから、美の神様として篤く信仰されています。
美容水を呼ばれる湧き水がすぐそばに湧いています。飲用水ではありませんが、肌に数滴つけるだけで、心身ともに美しくなれるご利益があります。
また、市杵島姫命は弁財天と習合していましたので、芸能に関してのご利益もあります。
北向蛭子社(えべっさん)のご利益
事代主神が祀られています。いわゆる「えびすさん」のことです。八坂神社では「えべっさん」と言われます。国譲りを承諾した神様で、この時、釣りをしていたので、海や漁業の神様として信仰されています。七福神のなかでは唯一の日本の神様です。毎年一月に宵蛭子・蛭子祭が行われます。商売繁盛のご利益があります。
蛭子社の前には「ふれあいえびす像」というえべっさんの像が置いてあります。直に触れてご利益に与ることができます。
大国主社のご利益
大国主神(大黒さま。出雲大社の御祭神)、事代主神(えびすさん)、少彦名神(医薬の神様)が祀られています。縁結びのご利益があります。
玉光稲荷神社のご利益
宇迦之御魂神、いわゆるお稲荷さんが祀られていることから、商売繁盛のご利益があります。一段上には命婦稲荷社という奥宮があります。
お稲荷さんについては上のカテゴリーを参照してくれ。
ここまでは主要なものをあげました。その他摂社、末社のご利益の詳細はこちらをご覧ください。
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