概説
本投稿では京都市内の人気の寺社、観光スポットを一日で周るコースを設定します。朝9時に金閣寺に参拝し、そこから、龍安寺、嵐山、伏見稲荷大社、八坂神社を訪れ、最後は夕暮れの清水寺に参拝します。
時間設定は余裕をみてなされていますが、交通事情等諸般の事情で時間が押すことがあるかもしれません。右の様な事態に備えて、優先順位をつけておかれることが肝要かと思います。
今後折を見まして、このようなコースをご紹介する予定です。
金閣寺 9:00~10:00
金閣寺のみどころ
金閣寺のみどころは舎利殿(写真の建物)です。二階と三階部分には重さ約約20キロ、時間一億円くらいの金箔が貼られています。
一階部分は寝殿造で放水院(ほっすいいん)と呼ばれ、宝冠釈迦如来像、創建者たる足利義満像などが安置されます。
二階部分は武家造で潮音洞(ちょうおんどう)と呼ばれ、岩屋観音像、四天王像を安置します。
三階部分は禅宗仏殿造の究竟頂(くっきょうちょう)」と呼ばれ、仏舎利を収めた厨子が置かれます。
一階は外から見えるようになっているから、双眼鏡なんかをもっていくといいぜ。携帯のカメラで拡大してもいいけどな。
その他の見所は以下のリンクを御参照ください。
金閣寺は一旦中に入ったら、境内を一周しないと外に出られません。空いていれば20分くらいで外に出てくることができますが、人出が多いと道が狭いため時間がかかります。ゆっくり参拝することも考慮して、滞在時間は一時間にしてあります。
金閣寺基本情報
金閣寺のアクセス
市バス12、59、101、204、205系統で金閣寺道バス停で下車してください。
金閣寺発 10:00
龍安寺を目指し、59系統を利用します。金閣寺道バス停は三か所ありますが、赤いバスマークの停留所から乗ります。しばらくお越しになっておられない方はご存知ないかもしれませんが、以前の金閣寺前バス停はありません。
金閣寺の門を出たら、真っすぐ進み、交差点を渡り、左に曲がり、道なりに進むと赤いバス停だ。詳細は金閣寺から龍安寺・仁和寺方面へのアクセスの記事を参照してくれ。
龍安寺 10:30~11:30
龍安寺のみどころ
龍安寺と申しますと、ご覧の石庭が夙に有名です。この庭園が何を意味するのかに関して争いがありますが、以下、通説たる「虎の子渡し」につき簡単に解説いたします。
これは宗の時代の故事に基づくものです。則ち、虎が子を産むと、3頭のうち1頭は彪(ひょう)で、母親がいないと他の子をたべてしまいます。母虎はすべての子を連れて川をわたりたいのですが、一度に一頭の小虎しか運ぶことができません。この状況のなか、母虎がすべての子を川の対岸に連れて行きます。この故事は物事をうまくやりくりすることの例えとして用いられます。
大きい虎が母虎、フォークを持っているのが彪、のこりの頭が子虎です。これから対岸に向かいます。母虎は一度に1頭の子しか対岸に運べません。
母虎は彪を連れて対岸に行きます。
その後、元の岸に戻ります。
その後、1頭の虎を連れてきます。このまま元の岸に戻ると、子虎は食べられてしまいます。
そこで、母虎は彪を連れて帰ります。
今度は、彪を残し、もう一頭の子虎を対岸に連れて行きます。
子虎を残し、母虎は彪を迎えに元の岸にもどります。
最後に彪を連れて、対岸に行きます。これで全員が対岸に渡ることができました。
龍安寺には回遊式庭園や蹲(つくばい)などみどころが沢山あります。詳細は以下のリンクを御参照ください。
赤いとこに立つと石が全部みえるぜ。
基本情報
龍安寺発11:30
龍安寺から嵐電を利用して嵐山へ向かいます。龍安寺駅から帷子ノ辻駅に向かい、同駅で一番線の嵐山ゆきに乗り換えます。
龍安寺から嵐電龍安寺駅までは徒歩で約10分、同駅から嵐山までは約20分程度ですが、龍安寺駅までの道がわかりにくく、迷う可能性があること、並びに乗り変えに時間がかかる場合があること等を考慮し、嵐山着は12:30頃を想定します。
まーそんなにかかんねーけどな。ずいぶん時間がかかるようなきがするけど、嵐山に着いたらバンブーに行ってから昼ご飯の予定だ。すこし遅いくらいの方が空いてる筈だぜ。保証はできねーけどな。
嵐山 12:30~14:00
本コースでは嵐山では竹林の小径にしか行きません。嵐山に着いたら、まず最初に竹林の小径に行きます。これは空いているお昼時に竹林に行き、他の人が食事を終え、空き始める頃に飲食店に入るためです。
下の電車マークが嵐電嵐山駅、緑色の線が竹林の小径です。駅を出て道路を渡り、右に進んでいきます。しばらくするとスヌーピーショコラというお店があるので、左に曲がると竹林の小径の入り口です。
地図上の緑の線を往復する場合、ただ歩くだけでしたら、15分くらいですが、写真を撮ったり、野宮神社にお参りしたりすると以外にも時間がかかります。故に食事の時間も含め、嵐山での滞在時間は90分に設定しています。飲食店は嵐電嵐山駅の周辺に集中しています。
その後、JR嵯峨嵐山駅に向かいます。嵐電嵐山駅から徒歩で約10分くらいです。
本コースではなるべく多くの人気スポットを回るという観点から、嵐山では天龍寺などの有名寺院にはいきません。
嵯峨嵐山駅発 14:10
JR嵯峨野線の京都駅行きにのりJR京都駅に向かいます。その後、同駅でJR奈良線に乗り、稲荷駅で降ります。所要時間は嵯峨嵐山駅~京都駅間が約20分、京都駅~稲荷駅が約5分です。
伏見稲荷 15:00~15:45
伏見稲荷のみどころ
伏見稲荷は全国の稲荷社の総本山であり、神仏習合(ヘビ文字版のみ)の下では、東寺の鎮守社でした。御本殿には宇迦之御魂神(うかのみたまのおおかみ)を祀ります。高名な千本鳥居は、御本殿の裏手の辺りから、後方の稲荷山までつづいていて、お山巡りという参拝の仕方があります。
伏見稲荷基本情報
伏見稲荷発 15:45
その後、京阪伏見稲荷駅に向かい、同駅から出町柳駅ゆきにのり、祇園四条駅で降ります。所要時間は約10分です。地上に出た後、東を向くと朱色の楼門が見えますので、この門を目指して進んでください。ただし、この門は西楼門といい、正式な入口ではありません。詳細は次の章の八坂神社と恋愛運の投稿をご参照下さい。
祇園四条駅から八坂神社までは徒歩で約10分程度です。
八坂神社 16:15~16:40
八坂神社のみどころ
八坂神社はかつては祇園社と呼ばれ、素戔嗚尊と習合していた牛頭天王を祀り、現在も疫病退散にご利益のある神社です。
祇園祭の趣旨も1,000年以上前から疫病退散だよ。詳細は以下のリンクを参照してね。
さらに、素戔嗚尊と櫛稲田姫が祀られていることから、縁結びにもご利益のある神社です。
滞在時間は短めですが、存分にご利益に与ってください。
もうこっちのもんだべ、どう考えてもよー
八坂神社基本情報
八坂神社発 16:40
最後に清水寺に向かいます。道中は石塀小路や三寧坂など魅力的なところを通ります。清水寺の参拝時間は18:00まで(夏季は18:30まで)ですので遅くとも、30分前までには着くようにして下さい。寄り道しなければ、17:00くらいには着きます。
清水寺 17:00すぎ
清水寺のみどころ
清水寺は京都で最も人気のある寺院です。ご本尊たる千手観音像や大黒天像などを祀ることで有名です。2020年12月まで工事中でしたが、現在は終了しています。詳細は以下の各リンクを御参照ください。
本コースでは夕日で〆るべく、最後に設定しています。日没時間は季節により異なりますので、ご注意下さい。混雑を避けたい方は朝6:00から参拝できますので、本コースの金閣寺に行く前に参拝されてもよろしいでしょう。