概説
新型コロナウイルスの脅威に鑑み、本投稿では、京都で桜を愛でることができる場所で、人が少ない穴場をランキング形式で6位までご紹介します。所謂ソーシャルディスタンスや三密などが回避できそうな場所を挙げていますが、必ずしもこれらの確保を保証するものではありません。染井吉野や枝垂れさくらなどの見頃は例年3月末から4月上旬です。時期が合えば所謂青紅葉もたのしむことができます。桜の開花状況はこちらからご確認下さい。尚、本投稿は今後加筆・修正される可能性があります。
外出されるか否かは十分な情報を収集の上、ご自身で判断なさってください。本投稿、並びに本サイトは読者の皆様の外出を喚起・推奨するものではなく、三密回避やソーシャルディスタンスなどの確保を保証するものではありません。また、本投稿内の記載事項は変更されることがありますので、ご注意ください。上記、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご決断・確認ください。
上記のように進んでまいります。
#1 上賀茂神社
Overview
上賀茂神社は葵祭社頭の儀が行われる世界遺産に指定された神社ですが、郊外にあるからか、普段から人影もまばらなところです。染井吉野の他、葵祭に因んだ名を冠さられた桜があり、静かに春の訪れをかみしめるには最適なところです。
葵祭の前儀に御陰祭という神事があります。毎年、瑠璃光院の近くの御陰神社という下鴨神社の摂社で御生(みあれ)神事という神事が斎行されます。「みあれ」とは神様が新たにお生まれになるという意味です。この新たにお生まれになった御神霊を下鴨神社にお迎えし、葵祭の日を迎えます。
葵祭を斎行する上賀茂神社でも同様に御阿禮神事(みあれ)という非公開の神事が行われます。この神事にちなみ名付けられた桜です。
斎王代にちなみ名付けられた桜です。開花は若干遅めです。
葵祭当日、風流傘を置く場所に咲きます。
上賀茂神社へのアクセス
市バス:上賀茂神社前/上賀茂御薗橋バス停
上賀茂神社基本情報
#2 勧修寺
Overview
勧修寺は山科にある門跡寺院です。創建は平安時代の900年。14世紀に後伏見天皇の皇子が入寺して以来、明治維新に至るまで、親王が住持した門跡寺院です。郊外にあるからか、訪れる人はほとんどいません。山科と申しますと、醍醐寺の桜が有名ですが、勧修寺と次にご紹介します毘沙門堂は静かな穴場となっています。
一枚目の写真にあります築地塀の枝垂桜を愛でながら境内に入ると染井吉野が静かに咲いています。二枚目の写真は観音堂で、醍醐天皇等身大と伝えられる千手観音像が祀られています。
観音堂は氷室池という池のほとりに立っています。この池に映る桜がおすすめです。この池に張った氷を宮中に献上して、五穀豊穣を占ったといわれます。
静謐っつーのがなんなのかよくわかるな。とりあえず上のビデオでヴァーチャル乱入してみてくれ。
紅葉も隠れた穴場になっています。綺麗な赤い紅葉をたのしむことができます。春と秋に訪れてその違いを楽しむのも一興です。
秋に行っても不断桜を見ることができるよ。
勧修寺基本情報
勧修寺へのアクセス
京都市営地下鉄小野駅より徒歩約10分。
#3 毘沙門堂
Overview
先程申し上げました様に、毘沙門堂も山科にあります。文武天皇の勅願により、平安遷都以前に建立された勅願寺に源を持つ古い門跡寺院です。紅葉も所謂穴場と目されていますが、桜は知る人がほとんどいない穴場です。ご覧のように見事な枝垂れ桜を楽しむことができます。沢山咲いているわけではありませんが、枝垂れの美しさ、並びに沈黙の中で桜を愛でることができます。
そういうとこはなかなかねーからな。
また、山科駅から向かう途中、疎水のところで菜の花と染井吉野をたのしむことができます。
ここはおすすめですよ。
毘沙門堂基本情報
毘沙門堂へのアクセス
JR/京阪山科駅より徒歩約30分。
#4 神泉苑
Overview
神泉苑は現在は真言宗の寺院ですが、平安京時代は天皇専用の庭園であり、ここでお花見が発祥しました。
また、祇園祭(祇園御霊会)も同様に神泉苑ではじまりました。2020年の祇園祭は新型コロナウイルスの影響で神輿渡御は行われず、代わりに馬の背の神籬を介して御神霊を御旅所に御遷ししました。御神霊が八坂神社に戻られる際も例年と同様、神泉苑に立ち寄られました。このように歴史的観点からは非常に重要な場所ですので、一度足を運ばれるとよいでしょう。
ライトアップもあるよ。(2021年は不明)
神泉苑へのアクセス
市バス: 神泉苑前バス停
地下鉄:二条城前駅
神泉苑基本情報
#5 将軍塚青龍殿
Overview
青龍殿は青蓮院の域外塔頭で、将軍塚のという古墳のようなもの隣にあります。(厳密には境内に将軍塚があります)将軍塚とは、桓武天皇が平安京遷都に際し、王城鎮護のために将軍の人形を埋めたとされる場所です。
平安神宮を背にして鳥居をみると、山の上になんかあんべ?あれか青龍殿だ。
この平安神宮からみえるところは展望デッキになっていて、市内全域を見渡すことができます。
アクセスが良くないので、人があまりいません。ただし、ツアーの一部に組み込まれているようですので、これらと重なると若干こむかもしれません。
春の夕暮れはこのような青が協調された色になります。この青はここでしか見ることができません。アクセスがあまりよくありませんが、隠れた名所の一つです。バスでも行けますが、タクシーを利用なさるとよいでしょう。
日没間際がおすすめだよ。
山道になれている人ならば、円山公園側からトレッキングを兼ねて参拝なさるのもよいでしょう。ただし、慣れていない人はやめておいた方が無難です。
将軍塚青龍殿へのアクセス
バスもでてますが、不便なので、タクシーを利用してください。
将軍塚青龍殿基本情報
#6 実相院
Overview
実相院門跡は岩倉にある門跡寺院です。池泉式回遊庭園と枯山水庭園がありますが、桜が咲いているのは枯山水庭園です。計二本の枝垂れさくらが咲いています。特筆すべきは、この枝垂れが織りなす陰影から垣間見える白砂の溝に落ちる桜の葉です。視線を上に移せば、借景たる比叡山と桜の対比を楽しむこともできます。満開の時期は遅く、4月半ばくらいが目安です。北野桜と同じような時期です。写真は平安神宮の例祭の日(4月15日)に撮影したものです。この時期ですと、回遊式庭園では青もみじをたのしむことができます。
他の桜(染井吉野など)と楽しむというよりは、北野桜や他の場所で青もみじを楽しみがてら行かれるとよろしいでしょう。近くには蓮華寺や瑠璃光院などもあり、また、京都バスを駆使すれば、大原方面に行くこともできます。
実相院が満開になることはそろそろ桜の〆の時期と青もみじの季節の始まりで、丁度新緑に向かって行くときだ。オレはこの時期が好きなんだ。The Great Gatsbyを読むのにちょうどいいきがすんぜ、old sport.
実相院門跡基本情報
実相院門跡へのアクセス
京都バス21/23系統岩倉実相院ゆきに乗って下さい。京都バス岩倉実相院前バス停すぐ。